令和3年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰
ヤマダインフラテクノスが内閣総理大臣賞を受賞
公開日:2021.10.25
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会(3R推進協議会)は22日、「令和3年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」の受賞者を発表し、ヤマダインフラテクノス株式会社が内閣総理大臣賞を受賞した。各大臣賞計5件、会長賞25件の全30件のうち、橋梁分野からは唯一の受賞となった。
※令和3年度受賞者 | リデュース・リユース・リサイクル推進協議会(http://www.3r-suishinkyogikai.jp/commend/jisseki/jisseki_r03/)
受賞テーマは、「研削材を何度も再使用し、産業廃棄物の発生を最小限に抑制する環境配慮型ブラスト工法」で、同社が「ゴミを減らして世界を変える」を合言葉に開発した「循環式エコクリーンブラスト工法」が評価された。同工法では、粉砕せず再利用が可能な金属系研削材を採用することで、従来ブラスト工法の非金属系研削材の粉砕により大量に発生していた産業廃棄物を最小限に抑えることが可能。その抑制量は、ブラスト処理面積1,000㎡あたり約40tとなり、二酸化炭素排出の大幅抑制(1/40~1/50に削減)にも貢献している。
同社は、全国の橋梁塗装会社などと日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会を組織し、普及に努めている。一方で循環式エコクリーンブラスト研究会でさらなる技術改良も進めている。今回の受賞を梃に橋梁塗替え時の塗膜剥離および素地調整方法として、国交省、NEXCO各社、都市高速各社、自治体などに積極的に採用を働きかけていく。
従来ブラスト工法と循環式エコクリーンブラスト工法の比較