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ハンガーロープ240本(120箇所)を交換

IHIインフラシステム 「第2ボスポラス橋ハンガー交換工事」を受注

公開日:2021.08.20

 IHIインフラシステム(IIS)は、トルコ共和国運輸インフラ省高速道路総局から「第2ボスポラス橋ハンガー交換工事」を同国の有力ゼネコンのMAKYOL社とのJVで受注した。
 本工事では同国イスタンブールのボスポラス海峡に架かる第2ボスポラス橋(橋長1,510m、中央径間長1,090m、幅員39.4m)の橋桁を吊っているハンガーロープ240本(120箇所)を交換するほか、管理通路のアスファルト舗装、手摺や車両防護柵の補修など、付属物のメンテナンスも行う。現場着手は2022年4月ごろを予定しており、工期は30カ月となっている。
 ハンガーロープの交換では、ハンガー張力(長さ)が調整可能なタイプに変更するほか、ハンガーロープ接続部に球面ベアリングを設置し、接続部の可動領域を大きくする予定だ。また、昼間の交通規制を行わずに全ハンガーロープの交換を実施する。


第2ボスポラス橋(IHIインフラシステム提供)

 日本の円借款で1988年にIIS(当時IHI)が建設した「第2ボスポラス橋」は、完工から33年を迎える。2013年に、IISが受注した「第1・第2ボスポラス橋補修工事」で、一部のハンガーロープに損傷があることが確認されたため、損傷が激しいハンガーロープを取り替える応急処置を行った。ハンガーロープの全数検査を実施した結果、運輸インフラ省高速道路総局は全ハンガーロープ交換の必要があると判断し、今回の工事を行うことが決まった。

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