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橋梁分野でも大きな相乗効果を見込む

大日本コンサルタントとダイヤコンサルタントの共同持株会社「DNホールディングス」が発足

公開日:2021.07.14

 大日本コンサルタントとダイヤコンサルタントによる共同持株会社「DNホールディングス(HD)」が14日、発足した。代表取締役社長には大日本コンサルタントの新井伸博社長が、代表取締役副社長にはダイヤコンサルタントの野口泰彦社長が就任。DNHDの連結子会社となった両社は2年後に合併する予定だ。
 橋梁を中心とした構造物の計画・設計に強い大日本コンサルタントと、地質・地盤の調査・解析に強いダイヤコンサルタントが得意分野を融合することにより、DNHD では2024年6月期には売上高で約20億円の相乗効果が見込めるとしている。
 橋梁分野での相乗効果では、「設計で最も困っていることに地盤の評価があり、地質調査の結果はなかなか評価できない。その評価技術が優れているダイヤコンサルタントと一緒になることにより、設計のリスクヘッジができるようになる」(新井社長)と述べ、発注者に対しても、付加価値のあるものやコストの安いものを提供できるようになると説明した。野口副社長は「老朽化や災害で構造物が損傷する原因には、その背面にある地質、地盤のリスクが根源になっていることが多い。背面にある地盤と構造物は一体的に考えなければならない傾向はますます強まると考えている」と話し、両社の技術とノウハウが融合することで大きな相乗効果が出るとの考えを示した。さらに、新井社長は「橋梁分野の売上高で毎年1、2位を争っているが、(経営統合により)圧倒的な1位を目指したい」と意欲を示し、特殊橋の耐震補強などの難しい工事にも積極的に取り組む姿勢を明らかにした。
 発足とともに発表された中期経営計画では、第1期(2022年6月期)は売上高310億円/営業利益17億円、第2期(2023年6月期)は同320億円/20億円、第3期(2024年6月期)は同340億円/24億円を目標としている(いずれも連結)。2020年6月現在の売上高は288億円となっている。


新井伸博社長(左)と野口泰彦副社長(右)

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