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宮城県内126㎞が全線開通。今年内に延長359㎞全線開通へ

三陸沿岸道路 気仙沼湾横断橋を含む気仙沼港IC~唐桑半島IC間が開通

公開日:2021.03.07

 国土交通省が整備を進めている復興道路「三陸沿岸道路」(仙台港北IC~八戸JCT)のうち、気仙沼湾横断橋を含む気仙沼港IC~唐桑半島IC間(延長7.3km)が、6日午後3時30分に開通した。今回の開通により、総延長359kmの三陸沿岸道路の宮城県内126kmが全線開通となった。


開通区間概要図(国土交通省東北地方整備局提供。下部の図版も同)

 開通前には、宮城県、気仙沼市、国土交通省東北地方整備局主催の開通式が浦島大島IC付近の本線上で開催された。宮城県の村井嘉浩知事は「三陸道の全線開通は沿岸部のみならず、水産業など地域産業の振興、交流人口の拡大、観光振興、震災復興に大きく寄与するものと確信している」と挨拶。国土交通省の吉岡幹夫道路局長は挨拶のなかで開通区間の特徴として「東北で最長となる斜張橋を含む延長1,344mの気仙沼湾横断橋があり、斜張橋部の施工では3,000t級の大型クレーン船を用いて、高さ約100mの主塔を2回に分けて海上から架設するなど非常に難しい工事だったが、高い技術力を用いて施工した」と述べた。
 式典後には、テープカットとくす玉開きが行われた後、60台が通り初めを行った。


式典の様子。来賓85人が出席した

くす玉開き

通り初め

 気仙沼湾横断橋は、気仙沼港IC側の陸上部が鋼3+7径間(190.5m+473.5m)連続箱桁橋、気仙沼湾を渡る海上部が鋼3径間連続斜張橋(680m)で、愛称は気仙沼市の公募により「かなえおおはし」となっている。菅原茂市長は式典の謝辞で愛称には「気仙沼湾のことを(別名で)『鼎ヶ浦(かなえがうら)』と言い、さらに、震災に遭ったすべての人の願い、そして亡くなった方々の願いを叶える橋」のふたつの意味があると述べた。




気仙沼湾横断橋。挨拶のなかで「復興のシンボルとなる気仙沼湾横断橋そのものが観光資源」(吉岡幹夫道路局長)、「気仙沼湾横断橋が目的地になりえる価値を持っている」(菅原茂市長)と語られた

 三陸沿岸道路の残る区間のうち、侍浜IC~洋野種市IC間(延長約16km)は3月20日に開通予定で、久慈IC~八戸JCT間が全通する。(仮)野田IC~久慈IC間(延長約12km)および田野畑南IC~尾肝要IC間(延長約6km)は今夏、普代~野田間(延長約13km)は今年内の開通予定で、三陸沿岸道路が全線で開通することになる。また、復興支援道路「宮古盛岡横断道路」の約21kmも3月28日に開通予定で、全線が開通する(開通予定は5日、国土交通省東北地方整備局発表)。
(2021年3月7日掲載)

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