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経済性・施工効率を向上

日綜産業 「QuikDeck(クイックデッキ)」に軽量バージョンを追加

公開日:2020.11.18

 日綜産業は、先行床施工式フロア型システム吊足場「QuikDeck(クイックデッキ)」に、部材全体を約35%軽量化した「QuikDeckLight」を追加。10月29日、同社八日市事業所で開催された第3回全国クイックデッキホルダー会議でお披露目した。
 クイックデッキは、ジョイスト、ノード、デッキパネル、吊チェーンから構成された先行床施工式フロア型システム吊足場。新技術情報提供システム(NETIS)に登録完了済みで、準推奨技術にも選定されている。14年の販売・レンタル開始以来、優れた安全性と施工効率で高い評価を受け、すでに約1,000件の実績を誇る。
 ただ、最大積載荷重1m2あたり350kgという高スペックおよび価格面から、軽微な補修・塗装工事では採用されづらいという課題を抱えていた。この課題と熟練技能者不足、高齢化問題の解決に対応したものがクイックデッキライトである。
 同製品は、クイックデッキの先行床施工式、無隙間無段差の安定した作業床、広いチェーンピッチによる快適空間などの特徴はそのままに、各種部材を約35%の軽量化を図りながらも、従来の吊足場やシステム型吊足場を上回る最大積載荷重1m2あたり200kgを実現。これにより、20%以上の施工効率アップを図るとともに、経済性の向上も実現している。
 軽量化は、ジョイストやデッキサポート部でのアルミ合金の採用、吊チェーンの変更などにより実現。専用の接続用ジョイストを使用することで、クイックデッキとの接続が可能。現場内で積載荷重を使い分けることにより、組立スピード、トータルコスト削減にもつながる。すでにNETISにも登録済みとなっている。
 小野社長は「クイックデッキブランドのさらなる浸透拡大を図るために、満を持して投入する。高い安全性、優れた施工効率に加え、経済性に寄与すると確信している。これまで採用されづらかった橋梁塗装工事や軽微な補修工事への適用を図っていく」と述べた。
 販売・レンタルは、2021年1月からの予定。


「クイックデッキライト」の組立実演
(2020年11月18日掲載 佐藤岳彦)

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