道路構造物ジャーナルNET

安全・安心のための技術を体験

首都高速道路 「点検・補修デモ2018」に土木工学専攻の大学生38人が参加

公開日:2018.05.28

 首都高速道路は25日、土木工学専攻の大学生を対象に、高速5号池袋線高架下護国寺補修基地で「首都高点検・補修デモ2018」を開催した。同デモは、点検・補修の現場で実際に使われている安全・安心を守るための技術や車両などを学生に体感してもらうもの。11回目となる今回は、首都圏の10大学(東京大学・埼玉大学・東京工業大学・首都大学東京・芝浦工業大学・日本大学・関東学院大学・法政大学・東京都市大学・横浜国立大学)から、海外留学生8人を含む38人が参加した。


磁粉探傷試験や高力TCボルト締めを体験する学生

 最新技術として、AIを活用して幅0.2mm以上のひび割れを81%の精度で検出する「コンクリートひび割れ自動検出システム」(*1)や、ハンマの打音波形と打撃軌跡を同時計測するとともにリアルタイムで異音を検知する「AI打検システム」(*2)のデモが行われたほか、鋼構造物の損傷を発見するための超音波探傷試験の実演や、インフラドクターの説明がされた。参加した学生は、「点検分野でAIの活用などによって技術が進歩していることを知ることができた」と感想を述べていた。


AI打検システムの説明を聞く/3次元点群データなどを取得する計測車両の内部を見学

橋梁点検用ドローンも公開された/インフラドクターの解説を聞く

(*1)首都高技術、東北大学、産業技術総合研究所の共同研究開発
(*2)産業技術総合研究所、首都高技術、東日本高速道路東北支社、ネクスコ・エンジニアリング東北、テクニーの共同開発

(2018年5月28日掲載)

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