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ポットホール発生部などの補修が対象

コニシ 「ボンド 床版断面修復システム」の営業を開始

公開日:2018.01.01

 コニシは、橋梁床版のポットホールの補修を対象とした「ボンド 床版断面修復システム」の営業を開始した。同システムはポットホール発生部において、コンクリートに生じた微細ひび割れへの浸透性を有するエポキシ樹脂系プライマーを用いて既設コンクリートのひび割れを補修した後に、床版上面に打継ぎ接着用エポキシ樹脂系接着剤を塗布し、断面修復材(速硬化型ポリマーセメントモルタル)を打設する工法だ。

プライマーの塗布状況
 床版補修の現場では脆弱部をブレーカなどによってはつり、断面修復工を行うが、母材表面には0.2mm未満のマイクロクラックも生じており、再劣化の遠因になることも少なくない。浸透性エポキシ樹脂系プライマー「ボンド マイクロクラック補修用プライマー」は、刷毛などで塗布することによって、毛細管現象によりマイクロクラックに15mm程度まで浸透し、脆弱部を補修できる。また、打継ぎ接着用エポキシ樹脂系接着剤「ボンド E 2000」と併用した本修復システムは、NEXCOなどが要求する引張接着強さ(1.5N/平方㍉以上)に対して、2.20N/平方㍉と大きく上回る値を示しており、コンクリートと断面修復材を強固に接着できることを確認している。耐疲労性についてもNEXCO試験法434-2010に基づき、温水負荷(50℃、10日間)を加えて、水浸状態で480万回の繰り返し引張荷重を載荷しても付着強度が低下しないことを確認している。

接着剤の塗布/断面修復材の施工
 加えて、小ロット施工の多い現場条件に対応して、同システムはロスを幾分か考慮した上で、1平方㍍分の製品容量であるため、計量作業が不要で、施工時間を短縮できる。

マイクロクラック補修用プライマーの効果をブラックライトの照射で確認
 同社ではNEXCO各社や国土交通省などを中心に積極的に適用を働きかけていく方針だ。

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