定例会見 ロッキング橋脚170橋を対策
NEXCO東日本 2017-20年度中期経営計画、今年度事業を説明
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本/廣瀨博社長)は、4月27日に本社で定例会見を実施し、2017-20年度の中期経営計画の概要および今年度の工事計画を発表した。
リニューアル工事と耐震補強をさらに推進
中期経営計画では大規模更新・修繕分野の主な取組みとして、高速道路リニューアルプロジェクトの推進とロッキング橋脚対策、さらなる耐震補強などを行う。17-20年度に実施する大規模更新・修繕工事は、橋梁床版取替工事が約50橋、橋梁修繕工事が約330橋、土構造物修繕工事が約450箇所、トンネル修繕工事が約10トンネルとなっている。管内すべてのロッキング橋脚を対象として140橋の耐震補強対策を行うと同時に、370橋についてさらなる耐震補強を約5年以内目標に実施する。
また、取組みのひとつ「地域社会への貢献、インバウンド・環境保全への対応」のなかで、20年東京五輪対応として、成田空港と東京を結ぶ東関東自動車道や五輪競技会場をつなぐ高速道路などの「乗り心地の快適性をもっと高めるために段差の修正や路面改修、また走行景観改善のための防護壁・防護柵の再塗装、遮音壁の更新」(廣瀨博社長)などを今後、検討していきたいとした。
投資計画では、東京外環道(三郷南~高谷JCT・大泉JCT~中央JCT)や横浜環状南線(釜利谷JCT~戸塚)などの新設、更新・修繕事業などに約2兆円を予定している。
今年度の公告工事は31件
今年度に新たに実施されるリニューアル工事は、橋梁の床版取替工事が9橋、高機能床版防水工事が54橋などとなっている。主なものは、東京外環自動車の東北跨線橋と幸魂橋での床版修繕、東北自動車道の吾妻橋での床版取替、上信越自動車道の閼伽流山(あかるさん)トンネルでのインバート設置など。リニューアル工事の今年度の概算額は500億円(契約ベース)で、累計では900億円となる。
また、今年度に公告されるリニューアル工事は31件で、その内訳は橋梁床版取替工事6件、高性能床版防水等工事7件、その他のり面補強工事、トンネル補強工事など18件となっている。
平成29年度公告工事一覧(NEXCO東日本提供)