道路構造物ジャーナルNET

「現場」で様々な技術に触れる楽しさ

「首都高点検・補修デモ2016」に8大学38人の学生が参加

公開日:2016.05.27

 首都高速道路は27日、首都高速と縁の深い首都圏に位置する大学の土木工学専攻学生を対象に「首都高点検・補修デモ2016」を開催した。同デモは構造物の保全の現場がどのような技術によって安全・安心に保たれているか、次の世代を担う学生に実物に触れながら示し、橋梁など土木構造物ひいては首都高速に関する関心を高めるために08年から毎年1回開催しているもの。今回は8大学(東京大学、東京都市大学、早稲田大学、日本大学、芝浦工業大学、埼玉大学、関東学院大学、横浜国立大学)から38人が参加した。

サーモを用いた点検技術の説明を聞く学生/亀裂補修やハイテンションボルトの施工の説明を聞く学生 

 デモでは、GIS、3D点群データを活用した維持管理支援システム「インフラドクター」や赤外線カメラによる鋼床版の疲労亀裂探査法、電磁波レーダーによる鉄筋探査法などの非破壊検査技術、高所作業車による近接点検やハイテンションボルトの施工などの実演および学生自身による模擬施工などが行われた。

緊張しながらハイテンボルトを締める学生/実構造物を実際の高所作業車を使って模擬点検

 橋梁系の研究室で学ぶ学生は、本メディアの取材に対して、「今後は道路の保全が橋梁では主業務になってくると考えている。私も鋼橋や複合構造を研究しており、そうした企業への就職を志しているが、今回、こうした実構造物の現場で様々な技術に触れられて、非常に良かった」と話していた。

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