道路構造物ジャーナルNET

高耐久性PC構造物研究委員会

全素線PC鋼より線を使用したJIS A 5373対応の道路橋用橋げた設計・製造マニュアル(案)」を上梓

公開日:2015.06.23

 高耐久性PC構造物研究委員会(委員長=池田尚治横浜国立大学名誉教授)は、7月初頭に「全素線PC鋼より線を使用したJIS A 5373対応の道路橋用橋げた設計・製造マニュアル(案)」を上梓する。
 PC工学会より今年度に「PC構造物高耐久化ガイドライン」が発刊されるなど、PC構造物の高耐久性化への知見は広まりを見せている一方で、JIS A 5373「プレキャストプレストレストコンクリート製品」の付属書Bにある道路橋用橋桁については、PC建協より「設計・製造便覧」と「塩害に対するプレキャストPCげたの設計・施工指針」が発刊されているものの、塗装鋼材の使用が未だ一般的といえない時期に発刊されており、JIS桁に塗装鋼材を適用する場合の事項が具体的に示されていなかった。
 そのため同マニュアルをまとめたもので、対象はプレテンション方式のスラブ橋桁および桁橋。仕様は①全素線塗装型PC鋼より線、エポキシ樹脂塗装鉄筋、ポリエチレンシースを用いる、②かぶりは塩害対策区分にならう、③コンクリートの空気量は、凍害の影響を考慮して適宜設定する、④維持管理の合理化を目指し、コンクリート表面の塗装を行わないことを標準とする、⑤全素線塗装型PC鋼より線は無塗装PC鋼より線と同等の定着性能を有し、桁端部への補強を必要としない――などとした。

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