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久野製作所の桁端部はつり用WJ
「ジェットマスターXYZ-3000型」~狭隘な遊間のコンクリートはつりも可能~

ジェットマスターXYZ-3000型 鉛直施工タイプ

KeyPoint

  • 狭隘な桁端部でも施工可能
  • PC定着部のはつりすぎも未然に防げる
  • リモコンにより遠隔操作
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公開日:2014.11.11

 久野製作所の桁端部はつり用WJ機「ジェットマスターXYZ-3000型」(鉛直施工タイプ)が実績を伸ばしている。
 橋梁桁端部のコンクリート部材は塩化物イオンを含む凍結防止剤が混じった水の影響で、塩害が進み劣化している箇所が多く存在している。しかし総じて端部の遊間幅は狭小なため、はつり・表面処理、断面修復共に従来の手法・材料では難しい、さらに補修後も依然として凍結防止剤や残留塩分による再劣化の可能性もある。
 同機はそうした個所を確実にはつることができるWJ。鉛直面に設置でき、水平方向に移動を行いながら作業を進めるため、時間の短縮やはつり面の平坦性の確保が可能でおよびはつり状況の確認をしながら施工できるWJ装置(吐出水量毎分60l、吐出圧力230MPa)により施工している。吐出ノズルはコンクリート削孔に用いるノズルを使っている。ノズルヘッドに2つのノズルを装着、はつり過ぎを防ぐためのアタック角をあらかじめ設定することができる(PC桁を施工する場合、定着部を傷めないようにしつつ、確実に脆弱部をはつれる)。
 幅方向に最大5㍍、高さ方向に20~100㍉ピッチでWJのノズルヘッドを動かすことができ、細やかな施工が可能だ。
 リモコンによる遠隔操作のため施工時の安全性も高い。桁上からコンクリート劣化部をはつりつつ施工できるため、「極端に言えば、遊間幅がほとんどない状態でも鉛直はつりの施工は可能」(武藤寿也取締役ウォータージェット事業部長)。
 なお、周辺環境に配慮し、生じた排水は全てバキューム車で回収する設備も有している。
 今後も凍結防止剤の影響などで劣化している桁端部の劣化コンクリートはつり工法として積極的に展開していく。

画像ギャラリー

ジェットマスターXYZ-3000型 鉛直施工タイプ

WJ後のはつり面

担当者連絡先

株式会社久野製作所 代表取締役 久野 浩二

〒964-0202 福島県二本松市針道字大来ヶ作14-1

電話0243-46-3871 fax0243-46-3599

fukusima@wj-kuno.com

【ホームページ】

http://www.wj-kuno.com/

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