横河ブリッジの緩衝機能付き落橋防止チェーン
「パワーチェーン」~優れた衝撃力緩衝機能を有するチェーン型落橋防止構造~
KeyPoint
- 許容荷重に応じて10タイプをラインナップ
- PCケーブルの代わりに鋼製チェーンを採用し、中間部に緩衝部材を配置
- コストを2割強縮減、工期を3割弱短縮可能
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NETIS登録番号 | KT-120041-A |
商品リンク | http://www.yokogawa-bridge.co.jp/bridgeproducts/aseismatic/powerchain/index.html |
横河ブリッジは、従来のPCケーブル式落橋防止装置に代わるものとして、チェーン間に緩衝機能部を配置した鋼製チェーン型落橋防止装置「パワーチェーン」を開発、展開している。パワーチェーンは許容荷重・地震時許容荷重に応じて10のタイプ(最小タイプのC150がそれぞれ150kN・225kN、最大のC1050が同1050kN・1575kN)を用意しており要求性能に応じて提供することが可能。従来工法に比べてブラケットをコンパクト化、取り付け後の測量の省略などの期間が短縮できるため、コストを2割強縮減、工期を3割弱短縮できる。
特徴はケーブルにPCケーブルを用いず鋼製チェーンを使っていることと、その中間部に緩衝部材を配置している点。従来技術ではスプリング、偏向具、カバー等の部材を取付ける必要があるため大きなブラケットが必要であったが、本技術では、緩衝ゴムの取付位置をチェーン本体に変更することで、衝撃力緩衝機能を確保しつつブラケットをコンパクト化することを可能にした。緩衝ゴムは紫外線劣化を防ぐため保護管でカバーしておりその保護管も含めて鋼製部材は全て溶融亜鉛めっき防食し、耐久性を確保している。また、保護管の中の緩衝ゴムは、管をスライドさせるだけで点検可能で、必要に応じて取り換えることができる。
既設橋梁におけるパワーチェーンの施工手順は次の通り。
①設計計画に従い、上部工(主桁下フランジ)および下部工(橋台面)における削孔位置の罫書を行い、②ブラケット設置位置の高力ボルトまたはアンカーボルト用の孔をアトラーやコアドリル等の機具を用いて削孔する。③コンクリート躯体に明けた孔にアンカーボルトを差し込み、エポキシ樹脂を注入充填して定着させ、④高力ボルトおよびアンカーボルトにてブラケットを取付ける。最後にブラケットへパワーチェーンを取り付け、完成。
施工実績
・新保橋耐震補強工事/新潟県 柏崎地域振興局/2012年
150kN型 4基,250kN型 4基
・蘇我跨線橋耐震補強工事/千葉市中央・美浜土木事務所/2012年
350kN型 9基,450kN型 9基,850kN型 4基
・丸八橋耐震補強工事/東京都第五建設事務所/2012年
150kN型 12基,250kN型 8基,650kN型 8基
・文化橋耐震補強工事/阿南市/2013年
350kN型 4基,550kN型 4基
画像ギャラリー
担当者連絡先
株式会社横河ブリッジ
〒273-0026 千葉県船橋市山野町27 横河テクノビル
047-435-6470(千葉),06-6441-7520(大阪)
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【ホームページ】
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