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ショーボンド建設の貼付け型シート陽極を用いた電気防食工法
「e-Sheet・NP」~塩害対策工を手軽に施工~

e-Sheet・NP工法

KeyPoint

  • コンクリート表面にシートを貼り付けるだけで面状の陽極を設置
  • 電食や短絡を抑制
  • 20年以上の長期耐久性を期待
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商品リンクhttp://www.sho-bond.co.jp/html/106-bk.html
公開日:2014.08.10

 ショーボンド建設は、コンクリート構造物の塩害対策に用いる工法として貼付け型シート陽極を用いた電気防食工法「e-Sheet・NP」を開発、営業を進めている。コンクリート面にシートを張り付けるだけで面状の陽極が設置できることが大きな特徴。従来工法は陽極材であるチタンをモルタルで被覆、またはチタンを溶射、導電性塗料を塗布する、などの方法があるが「いずれも高度な施工技術が必要」(同社)だった。
 同シートは耐候性に優れるフッ素樹脂フィルムとコンクリート面に直接貼り付けて防食電流を通電できる粘着型陽極材を工場加工によって厚さ1㍉のシートに積層したもの。これに外部電源を通して電流を流すことで鉄筋の腐食を抑制する。
 また、コンクリート構造物の電気防食では、陽極が露出した鋼材と接触すると電食や短絡が発生し、防食効果を弱める事例もあった。しかし同シートは電解質となる粘着材が陽極を覆っており、鋼材に接触しないため、その影響をある程度抑制できる。
 施工手順は①劣化部を断面修復し、②モニタリング装置を設置、③コンクリート表面処理した後に④貼付け型シート陽極を貼り付ける。⑤そしてチタン線接続して、⑥エポキシ樹脂により封止、⑦電源装置を設置して⑧配線・配管を施し、⑨通電調整を行って完成となる。
 同工法は、既に模擬供試体でも試験しており、20年以上の「長期耐久性が期待できる」(同社)。2012年2月から塩害環境にある実橋で試験施工を行っており、経過観察を進めている。
 設計単価は標準300㎡で1㎡当たり60,000円。

画像ギャラリー

e-Sheet・NP工法

手順

工法概要

担当者連絡先

ショーボンド建設株式会社 技術本部 山崎 大輔

〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町7番8号

電話 03-6861-8105

yamazaki-d@sho-bond.co.jp

【ホームページ】

http://www.sho-bond.co.jp/

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