道路構造物ジャーナルNET

独自の道を真っすぐ行こう、誰もついて来られないほどの独自の道を

オリエンタル白石 新社長インタビュー

オリエンタル白石株式会社
代表取締役社長

大野 達也 氏

公開日:2017.04.03

 オリエンタル白石の新社長に大野達也専務が昇格した。大野新社長は同社 と日本橋梁を傘下に置くOSJBHDの新社長にも就任する予定だ。オリエンタル白石は業績を順調に伸ばし、急速に業績を回復している。その要因として、独自技術の追求、橋梁の補修補強、ニューマチックケーソンなどを中心した利益率の向上などが挙げられる。井岡前社長が中興した同社の基盤をどのように拡大していくか、新社長に戦略を聞いた。(井手迫瑞樹)

Go straight,No chaser
 一人ひとりと対話を心がける

 ――井岡さんは親分肌でしたが、大野さんはどのような社長像を目指していきますか
 大野新社長 井岡前社長は、フレンドリーな方ですので、同じように振る舞っても背伸びするだけです。私は自分らしく、丁寧に一人一人と対話を心がけていければと思っています。好きな言葉に「Go straight,No chaser」というものがあります。ジャズのナンバーですが、私はこれを「独自の道を真っすぐ行こう、誰もついて来られないほどの独自の道を」と解しています。この言葉を業務の上でも追求していこうと考えています。
 ――今年度の実績と来年度の見込みおよび中期的な経営状況、新社長としての抱負を教えてください
 大野 旧オリエンタル建設と旧白石が一緒になって10年弱、さらに持株会社体制となってからも3年経ちました。そのころから比べると建設業界は公共事業も増え、好況と言えると思います。
 グループとしては昨年度(平成27年度)は受注高452億円(中期計画当初422億円)、売上高485億円(同444億円)、経常利益はグループで41億円、オリエンタル白石単体でも38億円と好調と言えます。受注は年度でどうしてもアップダウンがあるため、如何に安定した業績を残せるかどうかが、今後のカギとなります。
 また、(オリエンタル建設と白石の)合併から暫くは冬の時代であり、業績を立て直すことにばかり意識が向き、企業文化や企業風土の醸成まで頭が回っていませんでした。PCと基礎のリーディングカンパニーとして、そのパイオニア精神を若い世代に引き継いでいくことも社長としての使命であると感じています。合併後入社した社員は100人余りに達します(同社の全社員は710人)。彼らに当社のアイデンティティを醸成することで、危機に一体となれる企業風土を作っていきたいと思います。

独自技術が利益を生み出す
 今年度は第3四半期時点で既に受注高500億円を突破

 ――好調の要因は
 大野 PC、ニューマチックケーソン、補修補強という収益性の高いセグメントの売り上げが増えていることが大きく寄与しています。これらのセグメントは独自技術を多数有しており、それが付加価値を生み、受注につながっています。今後も独自技術の強化、深化、適用範囲の拡大は必須です。
 ――業績の内訳は
 大野 OSJBグループの27年度の受注高は新設橋が約146億円(PC91億円、鋼橋55億円)、ニューマチックケーソンが約92億円、建築(耐震補強、プレキャスト建築)が約35億円、一般土木(橋梁下部、シールド、地盤改良、PCタンクシェッドなど)が約60億円、橋梁上下部の補修補強が約100億円で、そのほかと合わせると総計452億円強となりました。28年度は第3四半期までで、新設橋が約97億円(PC60億円、鋼橋37億円)、ニューマチックケーソンが約135億円、建築(耐震補強、プレキャスト建築)が約22億円、一般土木(橋梁下部、シールド、地盤改良、PCタンクシェッドなど)が約109億円、橋梁上下部の補修補強が約116億円で、その他と合わせると総計511億円と既に前年度の受注高を超えています。ここ数年補修補強やニューマチックケーソンの受注が増加しこれが全体の受注高、売上高、経常利益をかさ上げしています。
 一方で新規プロジェクトの減少、橋梁下部工の耐震補強の減少、東京五輪後の環境変化を見据えて事業の多様化を図っていく必要があると考えています。現在売り上げの10%を占めるPC建築の割合を少しでも増やしていくこと、海外事業の再開などを具体的な分野として考えています。PC建築分野については、少ない労務者で大空間の施工が可能なPCaPCの提案を積極的に行っていきます。海外分野については規模を追うのではなく、ニューマチックケーソンやサイトプレキャストなど当社の独自性を追求した分野で確実に利益を上げていきたいと考えています。
 また、M&Aも進めていく方針です。出来上がった会社ではなく、当社と親和性のある独自技術を有する会社を買収し、当社の独自性をさらに強化したいと考えています。買収までいかなくとも提携やオープンイノベーションを図ることができればと思います。ニューマチックケーソンなどの機械やロボット、ICTなどの発展に寄与する分野やグラウト再注入技術などの分野をターゲットにしています。

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