道路構造物ジャーナルNET

これからは九州横断道路などに注力

九州地方整備局 東九州道残るは宮崎・鹿児島間

国土交通省九州地方整備局
道路部長

喜安 和秀 氏

公開日:2015.05.20

 九州地方整備局が進めてきた東九州道大分・宮崎間の建設がついに概成し、残るは宮崎・鹿児島間のみとなった。今後は同路線の他、九州横断道、有明海沿岸道路などが建設上の焦点となっていく。そうした新設事業の話題や、橋梁の耐震補強今後増加していく橋梁・トンネルの長寿命化対策などについて喜安和秀道路部長に聞いた。(井手迫瑞樹)

  ――平成27年度の管内直轄道路予算は
 喜安部長 平成27年度の道路関係直轄予算は1,325億円になります。
 事業については、国民の命と暮らしを守る代替性の確保や地域活性化に資する道路ネットワークによる地域・拠点の連携確保、また、九州の成長力を確保する物流ネットワークなど基幹ネットワークの整備を推進するため、開通目標の達成等に向け、計画的に事業を実施します。
 また、安全・安心の確保のための交通事故対策や無電柱化の推進などの局所的な対策についても計画的に事業を実施します。道路の維持修繕については、道路を常時良好な状態に保つため、巡回、清掃、除草、除雪等の維持作業や、定期点検及びその結果に基づく橋梁、トンネル等の計画的な修繕、緊急輸送道路の防災・震災対策を実施します。
 更に、道路の老朽化対策においては、本格実施に向け、自治体に対しても、メンテナンスサイクルの推進が図られるように九州各県毎にメンテナンス会議等を開催し、予算面、人材面、技術面で支援を行って参ります。

 ――進捗中の主要直轄事業について東九州道から
 喜安 大分・宮崎間で最後に残っていた佐伯IC~蒲江IC間がこのほど3月21日に開通し、新たな高速交通軸が完成しました。
 今回の開通で、地域がこれまで以上に強くつながることにより、企業立地の加速や観光・交流の促進など、さらに大きな効果が発現するものと期待しています。
 そして、今後は宮崎と鹿児島を結ぶ間について整備を推進します。
 北郷IC(仮称)~日南IC(仮称)間9㌔については、平成29年度の開通を目標に用地買収、橋梁、改良工事を進めます。
 清武南IC~北郷IC間17.8㌔について、用地買収、トンネル、橋梁、改良工事を進めます。
 また、志布志~末吉財部間48㌔については、昨年12月21日に鹿屋串良JCT~曽於弥五郎IC間17.7㌔が開通し、鹿屋串良~末吉財部間28.8㌔が開通しています。残りの志布志IC~鹿屋串良IC間19.2㌔について、用地買収、橋梁、改良工事を進めます。


北河内2号橋

 ――九州横断自動車道延岡線は
 喜安 九州を横断する道路整備に注力する必要があります。震災や津波の被害に備えて、東北同様のくしの歯作戦を立てなければなりませんが、東九州道は大分・宮崎間が完成しましたが、九州道と連絡する横の幹線が、鳥栖~大分を結ぶ大分道を除くとえびのと宮崎を結ぶ宮崎道までない状態です。
 現在は熊本県側の嘉島JCT~小池高山IC間1.8㌔が開通しています。小池高山IC~北中島IC(仮称)間10.8㌔について、平成30年度の開通を目標に用地買収、トンネル、橋梁、改良工事を進めます。北中島IC(仮称)~矢部IC間10.4㌔については、用地買収、橋梁、改良工事を進めます。
 また、国道218号の自動車専用道路として、北方延岡道路は、蔵田交差点~北方IC間4.6㌔が平成27年4月29日に開通し、北方延岡道路13.1㌔が全線開通となりました。引き続き、高千穂日之影道路5.1㌔について、用地買収、トンネル、橋梁、改良工事を進めます。

芦北IC~津奈木IC間は今年度供用へ

 ――南九州西回り自動車道は
 喜安 昨年度、平成27年3月7日に川内隈之城道路 薩摩川内高江IC~薩摩川内都IC間6.7㌔、3月29日に出水阿久根道路 阿久根北IC~阿久根IC間4.2㌔の2区間が開通しました。
 今後は、北から、芦北出水道路29.6㌔のうち、芦北IC~津奈木IC(仮称)間7.7㌔について、平成27年度の開通を目標に舗装工事を進めており、津奈木IC(仮称)~水俣IC(仮称)間5.6㌔について、平成30年度の開通を目標に用地買収、トンネル、橋梁、改良工事を進めます。水俣IC(仮称)~出水北IC(仮称)間11.8㌔について、用地買収、橋梁、改良工事を進めます。
 また、出水北IC~出水IC(仮称)間4.5㌔について、今年度より用地買収に着手する予定です。
 出水阿久根道路14.9㌔は、昨年度末に開通した阿久根北IC~阿久根IC間4.2㌔に続き、野田IC~阿久根北IC間4㌔は平成27年度、高尾野IC(仮称)~野田IC間2.8㌔は平成28年度、出水IC(仮称)~高尾野IC(仮称)間3.9㌔は平成29年度と順次開通を目標に用地買収、改良、橋梁、舗装工事を進めます。
 ――西九州自動車道は
 喜安 昨年度、平成27年2月1日に唐津伊万里道路 北波多IC~南波多谷口IC間4.8㌔、3月14日に伊万里松浦道路 山代久原IC~今福IC間5.5㌔の2区間が開通しました。
 今年度、今宿道路23.3㌔のうち有田中央交差点~真方交差点間3㌔については、新たに平成30年度開通目標を公表しました。開通目標に向け、用地買収、橋梁、改良工事を進めます。
 唐津伊万里道路18.1㌔は、南波多谷口IC~伊万里東IC(仮称)間5.3㌔について、平成29年度の開通を目標に橋梁、改良工事を進めます。
 伊万里道路6.6㌔は、道路設計、用地買収を進めます。
 伊万里松浦道路17.2㌔は、今福IC~調川IC(仮称)間2.6㌔について、平成29年度の開通を目標にトンネル、橋梁、改良工事を、また、調川IC(仮称)~松浦IC(仮称)間2.2㌔について、平成30年度の開通を目標にトンネル、改良工事を進めます。

ご広告掲載についてはこちら

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム