道路構造物ジャーナルNET

工法・材料ライブラリー

発注機関の皆様やコンサルタント、施工元請の皆様が必要な「一芸に秀でた」工法・材料を集めたライブラリーです。

橋梁

「バルチップMK」

 「バルチップMK」は、萩原工業㈱が長年培ってきたプラスチック繊維延伸・製造技術から開発された理想的なモルタル・コンクリート用ポリオレフィン系補強繊維です。モルタル・コンクリート内に投入し、攪拌することで、コンクリートのひび割れ抑制、変形性能・靭性能向上(コンクリート片の剥落防止)という効果をもたらします。バルチップMKは1998年(平成10年)発売を機に、モルタルやコンクリート用として…

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「IPHシステム」~コンクリート構造物を躯体内部から接合補強する、長寿命化に大きく寄与する技術~

 IPHシステムは、コンクリート構造物の劣化部分を可能な限りはつり落とさずに補修・補強する工法です。躯体表面に、φ=7mm、L=7cm程の穿孔をしてから超低圧スプリング式注入器(0.06N/m㎡)で躯体内部の空気を抜きながら樹脂を注入します。その後、加圧状態で固化させます。本体と劣化部分を強固に一体化させるので、剥落防止にも有効です。検証実験として、樹脂が充填されたコアを引張り試験した結果、樹脂充…

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「NSRV工法」~コンクリート橋の桁端狭あい部の調査・補修工法~

 供用後数十年を経過した橋梁では、伸縮装置の損傷などから凍結防止剤を含んだ漏水が桁端部に廻り、特にコンクリート橋では、塩害や凍結融解等の繰り返し作用による複合劣化が生じていると推定されますが、その多くは狭隘部のため調査が困難となっています。特にプレストレストコンクリート橋(PC橋)の端部には,PC鋼材の定着装置が配置されており、早急な調査・診断・補修技術の開発が求められています…

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「VFORM(ブイフォーム)」~撮影したその場でCAD図面・帳票を作成!~

 横河技術情報は、橋梁の補修・補強工事におけるアンカーボルトの削孔位置を、デジカメで3次元計測し、自動で図面化まで行う「VFORM(ブイフォーム)」を展開している。従来の手計測に比べ、計測時間・図面作成時間を50%以上短縮できることから、橋梁メーカー・建設会社・測量会社での採用が広がっている。本システムの特徴は、計測対象箇所にターゲット(目印)を設置し、写真を撮れば、その場で直ぐにCAD図…

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「ポルトガードプレクサス」~コンクリートを緻密化し長寿命化~

 セントラルコンクリートの、ポルトガードプレクサスは、長寿命化をモットーにコンクリート構造物の外観を損ねることなく緻密化し、より強靭なコンクリートにするけい酸塩系含浸材です。ポルトガードプレクサスは、けい酸塩(けい酸ナトリウム・けい酸カリウム)と、副成分を混合した散水不要の複合型けい酸塩系表面含浸材です。コンクリートに含浸することにより、コンクリートの主成分である水酸化カルシウ…

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「バキューム吸引・パワーツールケレンシステム」~有害粉じん1立方㍍あたり0・05mg以下、素地清浄度SP-10二アホワイトメタル、Sa 2・5 近似

 ティー・アイ・トレーディングは鋼橋などの再塗装時の下地処理を鉛やPCBなどを含む有害粉じんを飛散させることなくダストレスで行うことができる米国製のバキューム吸引・パワーツールケレンシステムの販売・レンタルを2015年5月に開始した。このシステムは塗料を剥離・かき落としをするツール先端での強力バキューム吸引により有害粉じんから作業者を守る。又、バキューム装置に組み込まれたHEPAフィルター…

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「RPR装置」 ~人に地球にやさしい塗膜除去法~

 ノルウェーのRPRTechnologiesAS社が開発・製造したIH式被膜除去装置です。一般的な家庭でも利用が増えておりますIH式電磁調理器やIH式炊飯器と全く同じ電磁誘導加熱の原理を用い、鋼板と被膜の接合部に最適条件で140~240℃の熱を掛けることで界面結合を破壊し、瞬間的に鋼板から被膜を剥離させるものです。装置を掛けた後に、スクレーパにて剥離被膜を剥がす作業が必要になります。研掃材や水を空圧で…

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「ダストレスケレンツール」~鋼材表面に2種ケレンと1種ケレンの中間相当の塗替え下地 乾式 粉じんが飛散しないケレンツール~

 阿南電機は、鋼橋など鋼構造物の塗装塗替えにおいて、既存塗膜の一部に含まれるPCBおよび鉛・クロムなど有害物を含む塗膜を剥離する際に作業者の安全と周辺環境への負荷軽減を図ることを目的に、粉じんを飛散させず既存塗膜の撤去と「鋼材表面に2種ケレンと1種ケレンの中間相当の塗替え下地を形成できる(米国鉄鋼構造物塗装協議会のSSPCSP-11相当)」(同社・藤原豪常務取締役)ダストレスケレンツールを米…

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「リパッシブ工法」 ~塩化物イオンにより腐食したPC鋼材を延命化可能!~

 近年、既設ポストテンション方式PC橋のグラウト充てん不足部へ凍結防止材に起因する塩化物イオンが侵入し、構造安全性を確保する上で非常に重要なPC鋼材の著しい腐食や破断が報告されている。リパッシブ工法は、㈱ピーエス三菱と神戸大学森川教授が共同で開発したPCグラウト充てん不足部の新しい補修工法。グラウト注入前に亜硝酸リチウム水溶液を注入し内部の塩化物イオンを無害化し、その後、亜硝酸リチウ…

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「ダックスビーム」~高強度繊維補強モルタルを使用した低桁高PC橋~

 ダックスビームは設計基準強度が120N/mm2の高強度繊維補強モルタルを使用したプレストレストコンクリート製の桁であり、低桁高橋梁を提供するために開発されたものである。高強度繊維補強モルタルを使用することで、主桁に大きなプレストレスを導入できるため、桁高支間比1/25~1/40程度の低桁高橋梁を実現することができる。高強度繊維補強モルタルはシリカフューム混入セメント、水、細骨材、高性能減水剤…

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「FRP検査路」~軽く、錆びず、施工しやすい~

 宮地エンジニアリングは、主要材料にFRP材を用いた検査路を橋梁上部工や下部工、橋側歩道などに展開し、採用を拡大している。特徴は、①材料そのものが軽いため、施工性に優れている。重機の進入が出来ない山間部や斜面でも人力で十分搬入可能。②既設橋梁や床版の近接目視点検が可能となる。③主部材がFRP製のため海岸部や工業地帯などの耐食性を求められる地域に最適。設計群集荷重は、1平方㍍あたり3.5kN。適…

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FRP防護板~塩害などの抑制も可能で足場としても活用可能~

 宮地エンジニアリングは、鋼製橋梁の維持管理性の向上が期待できるFRP防護板を展開している。具体的には橋梁下面にFRP製の防護板を設置することで、①主構造や床版の近接目視点検・補修作業が可能となり常設足場(検査路)として使用できる、②塗装に有害な塩分や排気ガスの侵入を防止可能、③腐食し易い添架物を外気から保護できる、④主桁間を内面塗装とすることができるため、塗替え費用を削減可能――という…

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「FRP合成床版」~耐水性、耐食性に優れ軽量~

 宮地エンジニアリングが開発、展開しているFRP合成床版は、耐水性、耐食性に優れたFRP(ガラス繊維強化プラスチック)材を支保工兼用の永久型枠として用い、コンクリート硬化後はFRPも強度部材として作用する合成床版だ。FRPの素材の自重は鋼材の約1/4と軽く、一般的な鋼・コンクリート合成床版より単位体積重量が1割程度軽くなっている。また、鉄筋コンクリート床版(RC床版)と比較して耐久性が…

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「スケルトン工法」~施工後の目視観察が可能、素地内部の水蒸気を外部に放出するシームレスな表面保護~

 スケルトン工法は、透明コーティング剤「MBSクリアガード」とガラス繊維を組み合わせたコンクリートの剥落防止機能付き表面保護工法。「透明性」と「水蒸気透過性」の2つの大きな特徴を有し、施工後のコンクリート表面の状態を目視で観察できるとともに、コンクリートにとって有害な過剰水分を水蒸気として外部へ放出する。プライマーが不要であることから、従来の塗布工法と比較して施工期間を短縮できる。…

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「PAZL工法」~100年の長期耐久性~

 PAZL溶射工法協会は、鋼橋や鋼部材の超長期耐久性防食工法「PAZL工法」を展開している。鋼材に導電性のあるプライマー(粗面形成層)を塗布した後金属溶射(アルミ/亜鉛擬合金)を行う事で犠牲防食を図り、さらに防食塗装を組み合わせたもので、最長100年の長期耐久性を有するほか、従来(C-5系)の防食と比べて溶剤使用量を22.5%削減できる。PAZL溶射工法はアーク溶射の技術を改良した常温金属溶射で、基材到達…

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「ニッペ水性防食システム」~下塗りから上塗りまでオール水性~

 日本ペイントは、橋梁など鉄構造物向けに、下塗りから上塗りまで全て水性の「水性防食システム」の営業を展開している。防食性能、光沢保持率など、従来の溶剤タイプ同等の性能を保持した上で、VOC量を従来比約9割削減でき、PRTR法対象化学物質はゼロにするなど環境に優しい。また、塗料の臭気を著しく低くできているため、住宅街に近い個所などでの施工性に優れている。5年前、試験的に施工した大阪府内で…

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「トータク簡易排水装置」~交通規制を必要としない桁端部の簡易排水装置~

 東拓工業は、伸縮装置からの漏水を集排水することで桁端部の劣化を抑制する『トータク簡易排水装置』を展開している。設置は全て桁下から行うため交通規制を必要としないことが特徴。また、素材にポリエチレンを採用しているため軽量で寒さに強く、腐食もせず、桁下で日光が直射しないため紫外線劣化も生じにくい。1体当たり全長1㍍、幅20㌢の樹脂製大型雨樋1~4体を連結し、伸縮装置の下側付近に桁間、…

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「ジェットマスターXYZ-3000型」~狭隘な遊間のコンクリートはつりも可能~

 久野製作所の桁端部はつり用WJ機「ジェットマスターXYZ-3000型」(鉛直施工タイプ)が実績を伸ばしている。橋梁桁端部のコンクリート部材は塩化物イオンを含む凍結防止剤が混じった水の影響で、塩害が進み劣化している箇所が多く存在している。しかし総じて端部の遊間幅は狭小なため、はつり・表面処理、断面修復共に従来の手法・材料では難しい、さらに補修後も依然として凍結防止剤や残留塩分による再劣…

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「HQハイブレンAU工法」~アスファルトとウレタン樹脂の融合~

 HQハイブレンAU工法は、コンクリート床版を対象とした耐久性の高いアスファルトウレタン塗膜系床版防水工法です。床版から端部立ち上げ部までシームレスに施工が可能であり、舗装との接着性にも優れる床版防水工法です。アスファルト改質技術を駆使したアスファルトウレタン系の塗膜防水材で、親和性の高い防水層を構築できます。また、アスファルト舗装との接着に優れる改質アスファルト接着層を開発したこ…

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「ノバプロテクト工法」~アクリル樹脂系防水層とアスファルト防水層による二重防水~

 日東化工は、新開発のアクリル樹脂とアスファルト系塗膜防水材による橋梁コンクリート床版向け複合床版防水工法「ノバプロテクト工法」を展開している。対象は短い規制時間の施工が求められる都市高速やコンクリートの経年劣化を主因とした損傷が多い自治体の橋梁。床版表面を下地処理した後、コンクリート表面のひび割れに含浸するアクリル樹脂を表面に塗布(第1防水層)、アスファルトコーティング珪砂を敷…

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