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『アスファルト系防水材の道路橋床版防水施工マニュアル』を用いて丁寧に説明

床版アスファルト防水工業会が名古屋市で講習会を開催

 床版アスファルト防水工業会は1月16日、名古屋市のウインクあいちにおいて、アスファルト系防水材による道路橋床版防水マニュアル講習会を開催した。講習会には100人超が参加した。


講習会には100人超が参加した

  遠藤孝司副会長は、冒頭あいさつで「床版防水は昭和50年頃から採用が始まったが、実績を重ね、昭和60年には『道路橋鉄筋コンクリート床版防水層設計・施工資料』いわゆる赤本が発刊されて、急速に普及に弾みがついた。その後、平成14年の道路橋示方書で防水層の設置義務が明記された。さらに5年後には、道路橋床版防水便覧が発刊されました。便覧では基本照査や追加照査が明記されて、さまざまな条件の道路橋に対して負荷に応じた防水層を構築するという概念―床版防水層の性能規定化―が導入された。そこから防水層の多様化、高機能化が進み、NEXCOや都市高速道路各社で様々な防水層が導入されるにいたっている」と述べた。その上で「当会は平成14年に発足し、防水メーカー8社で構成され、早や16年が経過しているが、床版防水の普及の一環として平成29年12月に『アスファルト系防水材の道路橋床版防水施工マニュアル』を発刊しており、これを皆様に講習することで、床版防水に関するご理解を深めていただきたい」と話した。


基調講演は沢田和秀岐阜大学教授が発表した


 基調講演は岐阜大学工学部インフラマネジメント技術研究センターの沢田和秀教授(右上写真)が「インフラメンテナンス技術者育成の取り組み―岐阜大学ME養成講座―」というテーマで発表した。

 沢田教授はME(メンテナンスエンジニア)を「社会資本の維持管理技術を習得し、発注者・受注者の立場を超えて、高度な技術をもって、地域に密着した貢献をすることにより、安全・安心な県民の暮らしを支える技術者集団」と定義した。

 そうした技術者を育成するため、社会人専用の大学院履修証明プログラムとして、社会基盤メンテナンスエキスパート養成講座を開講している。4週間の集中講義は座学だけでなく実演やフィールド実習もあり、合計80コマ(1コマ90分)受講することで認定試験を受験する資格を得ることができる。これまでに岐阜県内では432人がME認定者となっており、官民ともそれぞれのフィールドで学んだことを生かしている。また、岐阜県ではMEを活用した小規模橋梁点検・修繕業務の委託工事も始まっており、実効性の高い資格となっていることなどを話した。


 また、各技術委員が「床版防水関係図書の説明」(堀田大輔氏)、「施工マニュアルの解説」(永原篤氏)、「具体的な現場事例の解説」(武延芳治氏)、「床版防水の最近の動向」(山本孝洋氏)についてそれぞれ解説した。(2019年2月4日掲載、井手迫瑞樹)