道路構造物ジャーナルNET

水系塗膜剥離剤は『バイオハクリX-WB』を採用、1種ケレンに近い2種ケレンを実現

鳥取県中部塗装協会 東大山大橋でPCB、鉛含む既存塗膜除去工法の現場見学会を開催

公開日:2018.07.10

 鳥取県中部塗装協会(会長:阪本寿博・エスエー塗装工業)は、鳥取県中部総合事務所が所管している県道45号の倉吉市内を走る東大山大橋(鋼アーチ橋、1971年3月竣工)の塗り替え工事(元請:中野塗装工業)で、水系塗膜剥離剤と各種ケレン工法を適用したPCBや鉛を含有する既設塗膜除去工法の現場見学会を開催した。実技講習はエスエー塗装工業が担当した。同県県土整備部の関係者や日本塗装工業会鳥取支部の会員など35人が参加した。


県内の鋼橋塗装関係者ら35人が参加

 水系塗膜剥離剤は『バイオハクリX-WB』を採用、それに加えて各種ケレン方法を仕上げと素地調整に使う手法。今回は補剛桁のウエブを中心に平滑面260㎡が塗り替え対象範囲で、その一部を借りたもの。


水系塗膜剥離剤は『バイオハクリX-WB』を採用した/塗り重ね回数ごとの既存塗膜除去状況

既存塗膜構成

 既設塗膜は10層(図参照)からなっており、平均膜厚は500μを超えている。過去2回、いずれも3種ケレン相当で塗り替えを行っている痕跡が見られ、そのいずれにもPCBおよび鉛系錆止めペイントが含有されており、作業者の安全を考慮して湿潤化施工が必要とされた。
 事前の実験の結果、『バイオハクリX-WB』は3回塗り(1回目0.7kg/㎡、2、3回目0.5kg/㎡)を選択した。いずれも塗布後24時間の養生を行った。気温は23~25℃と丁度よく、追加養生の必要はなかった。3回の塗布、掻き落としにより表面の塗膜はほとんど除去できたものの、「アンカーパターンの凹部に一部の塗膜が残ってしまうため、タイベックや防塵マスクを装備した上でカップワイヤーを使用して凹部内の残存塗膜を除去した。さらに素地調整はディスクサンダーを用いており、1種ケレンに近い2種ケレンを実現できている」(阪本会長)としている。施工効率は「熟練度にもよるが1日当たり5㎡程度」(同)を見込んでいる。


「1種ケレンに近い2種ケレンを実現」(エスエー塗装工業)

 今後も「見学会や講習会などを開催し、県内の塗装工事における塗膜除去工法として積極的に周知していく」(同)方針だ。

ご広告掲載についてはこちら

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム