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現場を巡る詳細

PC床版にICタグを埋設してデータ管理

NEXCO中日本 東名道 赤渕川橋で床版取替工事

ICタグ埋設によりパネル番号や検査記録が現場で確認可能に

 コンクリート製移動式防護柵を仮設中央分離帯として初採用

ICTの活用

 今回の施工では、新設床版パネル1枚ごとにICタグを埋設した。ハンディタイプのICタグ読取装置でパネル番号を容易に識別できるため、工場出荷時や架設時のパネル取り違えを防ぐことができるとしている。設計図、製作時のコンクリート状態、鉄筋型などのデータや各種検査記録を現場でモバイル端末を用いて確認できる。



床版下面に埋設されたICタグと読取装置(大柴功治撮影)


 新設・撤去床版の運搬にあたっては、独自の車両運行管理システムを採用し、運転手はナビゲーションで搬入ルートの確認ができるようにした。現場担当者もモバイル端末から各車両の位置情報や走行間隔などの運行情報をリアルタイムで確認することで、走行間隔の調整指示や到着時刻の把握が行えて、安全かつ効率的な管理を可能にしている。


交通規制

 今回の工事では1月16日から4月13日までの88日間、昼夜連続対面通行規制を実施する。



交通規制図


 対面通行規制区間は約6kmとなるが、「東名高速道路という重交通路線で長期間規制を行うなかで最大の安全を考えて」(NEXCO中日本)、対面通行規制区間における車両の中央分離帯突破などの重大事故防止のため、仮設中央分離帯に堅固なコンクリート防護柵を設置している。コンクリート防護柵を設置するにあたっては移動式防護柵(Road Zipper System)をNEXCO中日本として初めて採用した。また、対面通行規制の仮設中央分離帯での採用は全国初となった。

 設置作業は、1ブロック延長1,000×高さ810×幅460mm、重量680kgのコンクリート製防護柵5,100ブロックを16日間かけて路肩に仮置きし、昨年12月4日に防護柵切替車両(BTM:Barrier Transfer Machine)を使用して車線上に移動した。BTMはアームで防護柵をつかみ上げて反対側のアームで並べていくが、時速10kmでの移動が可能で、設置距離5.1kmを約30分で作業を完了させた。




BTMとコンクリート防護柵。BSでのデモの様子(大柴功治撮影)


実際の路面への設置作業


 一般的なコンクリート防護柵による規制よりも車線上への設置・撤去期間の短縮を図ることができるのも特徴となっている。NEXCO中日本富士保全・サービスセンターでは、来年度以降の床版取替工事でも安全確保のために使用を検討したいとしている。

 元請は、ピーエス三菱・川田建設・駒井ハルテックJV。

(2018年2月26日掲載 大柴功治)