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東名JCT側北行トンネルは約2kmを掘進

NEXCO中日本 外環道トンネル工事現場で大学生対象の見学会を開催

 中日本高速道路(NEXCO中日本)は29日、土木技術者を目指す大学生や高速道路事業に興味がある大学生を対象に、高速道路の建設現場と技術研修施設の見学会を開催した。首都圏の大学生を対象としたものでは初めての試みで、学生9人が参加した。

 公開されたのは、東京外かく環状道路(関越~東名)の東名JCTから掘削が進められている「北行トンネル」の現場と、神奈川県相模原市にある中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(エンジ東京)の「技術研修所」の2箇所。

「北行トンネル」では、参加者はインフォメーションセンターで概要説明を受けた後、セグメントストックヤード、立坑、約50mをエレベーターで降りた坑内を見て回り、工事の進捗状況、シールド工法、セグメントの説明に耳を傾けていた。



セグメントストックヤード。1セグメントの重量は約10t。13ピースを連結して1リングとする。ヤードには最大14リング分のセグメントが貯蔵できる。セグメントは門型クレーンで吊上げ、自走台車に積込み、立坑に搬入する


立坑と坑内で説明を聞く参加者


緊急時等に使用する横連絡坑部には、開口がRCセグメントより容易な鋼製セグメントが採用されている


地下50mの坑内。外気温と変わらなかった


「技術研修所」では、安全を支える人財育成のために年代別・業務別の座学研修と実技研修を行っているという説明の後、実物大の橋梁やトンネルの模型、床版などの撤去部材を見学しながら点検時のポイントについての説明を聞いた。さらに、コンクリートの打音点検を体験し、エンジ東京が開発した高速仕様の路面性状測定車「Road Tiger」の内部を見学していた。技術研修所はおもにエンジ東京職員の研修に使用されているが、NEXCO中日本やグループ会社のほか、自治体の研修でも活用されているという。



(左)研修所内のトイレはSAなどと同じにつくられ、研修に使用される

(中)鈑桁橋の実物大模型 (右)トンネルの実物大模型


撤去部材で劣化・損傷状況を確認。打音点検を体験


路面性状測定車「Road Tiger」


 東名JCTからの「北行トンネル」工事は大林・西松・戸田・佐藤・錢高JVが担当し、2017年2月にシールドマシンが発進して、現在は立坑から約2kmの地点(小田急小田原線付近)を掘進している。井ノ頭通り付近までの延長約9kmを掘削し、大泉JCT側からのシールドトンネルと地中結合する計画だ。掘進スピードは、最大で1日あたり15~20m可能だが、現在は調整を行いながら1日約10mとしている。施工体制は、昼と夜の2パーティー制で坑内には昼に約70人、夜に約35人の作業員が入っているという。6日連続して掘削して、1日がメンテナンス日というスケジュールになっている。

 参加した学生からは「授業だとイメージが湧かないが、実物をみると具体的なことがよくわかる」、「身近な道路が時間をかけて人の手でつくられていることがわかり、すごいと思った」などの感想があった。

(2019年8月31日掲載)