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鉛作業における安全対策の講習会も実施

循環式エコクリーンブラスト研究会 エコクリーンハイブリッド工法で差別化を図る

 循環式エコクリーンブラスト研究会(山田博文会長/右肩写真)は22日、東京都中央区のTKP東京駅セントラルカンファレンスセンターで定時総会を開催した。

 山田会長は冒頭の挨拶で、循環式エコクリーンブラスト工法に特殊鋼球を用いたショットピーニング処理を併用することにより腐食対策と疲労対策が同時に可能になるエコクリーンハイブリッド工法のNETIS登録が昨年度完了したことに触れ、「我々は環境負荷低減を目指してきたが、橋の長寿命化こそが環境負荷低減への最も有効的な手段となる。橋を錆から守るだけではなく、鋼材溶接部の疲労耐久性向上にも力を入れていく」と述べた。さらに、「(他の循環式ブラスト工法との)差別化を図り、業界のなかで循環式エコクリーンブラストが生き残るべく、私としても強い信念で臨んでいく」と語った。




 事業報告や予算案などの議案承認後には、鉛作業に関する講習会と協会活動の報告会が行われた。講習会では、高速道路の補強工事で鉛中毒が昨年発生したことを受けて、日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会とともに策定した「鉛含有塗膜除去作業に関するガイドライン(案)」を用いて鉛作業における安全対策について説明を行った。鉛中毒防止規則や特定粉じん障害予防規則、平成26年5月の厚生労働省通達に関する具体的な解説に加え、協会として徹底することを伝えていった。とくに、呼吸用保護具をはじめとした鉛対応装備については念入りな確認を行っていた。

 報告会では、エコクリーンハイブリッド工法のショットピーニング処理において投射材(特殊鋼球)の品質が重要になるため、「鋼構造物用循環式ショットピーニング投射材」としてJIS化を目指していることを説明。エコクリーンハイブリッド工法では、従来のグラインダー仕上げによる溶接止端処理では困難だった狭隘部への施工が可能になることや、投射時間や圧力管理による施工管理やカバレージによる品質管理を行うことなども説明された。

 また、首都高速道路との安全対策と都市部での騒音対策での共同研究結果が報告され、後方設備をコンパクト化してウレタン製吸音材を貼り付けた「都市型低騒音車載器」が特許申請中という。そのほか、日本橋梁建設協会・ツタワルドボクと共催した木更津工業高等専門学校生を対象とした「木更津鋼橋専門学校」の報告、NPO橋守支援センター静岡への加入報告が行われた。

 平成30年度の新規会員として、愛豊技研、武ダ技建創、渡辺塗装工業、岡野技建、昭和塗工社、岐阜塗装、山平建設、協栄工業(以上、準会員)、東洋精鋼、中井商工(以上、賛助会員)、また、レックス、ライブ・レットが準会員から正会員に昇格した。平成31年度は、中京塗装(準会員)、三池製錬(賛助会員)が入会し、日本サミコンが準会員から正会員に昇格している。

(2019年2月24日掲載)