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関係者約600人が出席

外環道 三郷南IC~高谷JCT間の開通式を開催

公開日:2018.06.04

 東京外かく環状道路(外環道)の三郷南IC~高谷JCT間が2日午後4時に開通した。当日は、午前10時から北千葉JCT(仮称)付近の特設会場で開通式が開催され、石井啓一国土交通大臣や森田健作千葉県知事ら関係者約600人が出席した。


北千葉JCT(仮称)付近で行われた開通式

 開通式で石井国交相は、地元や関係者に感謝を述べた後、「開通により、東関道から関越道までが接続され、千葉の湾岸エリアと関東各地が東京都心を通ることなく、アクセス可能となった。東京都心の渋滞が緩和するとともに、利便性や生産性の向上、広域的な観光交流の促進、広域防災機能の強化などの効果が首都圏に広くおよぶことが期待されている。外環をはじめとした首都圏三環状道路の整備は、社会経済活動を支えるうえで大きな役割を担っているので、今後も全力で事業を推進していく」と挨拶した。森田知事は「(今回の開通は)沿線地域においても慢性的な交通混雑の緩和や、生活道路・通学路の安全性向上に大きな役割を果たすものと考えている。千葉県の農業、水産業、工業は全国でも有数のポテンシャルを秘めており、そのポテンシャルが発揮されるように、圏央道(大栄JCT~松尾横芝)や北千葉道路などの整備促進に取り組んでいく」と述べた。


挨拶をする石井国交相(左)と森田知事(右)

 来賓挨拶後に登壇した東日本高速道路社長の廣瀬博氏は「(今回開通した15.5kmは)住宅密集地を通過し、複数の道路、河川、鉄道と交差するルートに、国道298号と外環道を併設するという非常に大規模で歴史的な工事だった。地元の皆様や関係各位の多大なるご尽力、ご協力の賜物であり、深く感謝したい」と述べるとともに、「外環道のネットワーク効果をより一層発揮させるべく、現在事業中の東名JCT~大泉JCT間についても鋭意整備を進めていきたい」と話した。


(左)鋏入れとくす玉開き (右)通り初め

 開通セレモニーでは、地元の小学生も参加して鋏入れとくす玉開きが行われた。その後、警察・消防車両や作業車両、エコカー、来賓が乗車した車両など約70台が通り初めを行った。

(2018年6月4日掲載)

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