ショーボンド建設のコンパクトな
「機能内蔵型SNゴム支承」を高面圧化～荷重支持性能が面積当たり1.5倍に向上～

　ショーボンド建設は、「機能内蔵型SNゴム支承」のバージョンアップである高面圧タイプを開発、営業を進めている。ゴム支承の単位面積当たりの荷重支持力を従来の18Nmm2/から25N/mm2に向上させ、より荷重支持性能を高めた。
「機能内蔵型SNゴム支承」は、本体の上沓と下沓の鋼部材に凹凸をつけて、その間にゴムを挟み込む構造を採用。上下部材の噛み合わせにより水平力支持機能を持たせ、密閉されたゴムの効果により荷重支持性能の向上を実現することで、従来の積層型のゴム支承に比べて、高さが約1/2、重量が約1/3になるためコンパクトな形状と軽量化を実現したもの。
　狭隘な場所での支承交換にあたり従来の鋼製支承をゴム支承に交換するには沓座周辺のコンクリートを大きくはつる必要があった。SN支承はコンパクト化によりその面積を大幅に減らし、工期の短縮や工事費の縮減に寄与できるもので、バージョンアップタイプは1.5倍に高面圧化することで、さらに荷重の大きな個所でも適用を可能にしている。また、水平力支持機能も有しているためサイドブロックも設置不要でこれもコストの縮減に寄与する。
　高面圧タイプの設計単価は固定（ボルト）タイプが750kNで１基あたり579,000円、1,100kNで同779,000円、1500kNで989,000円。可動（ボルト）タイプが750kNで同655,000円、1,100kNで852,000円、1,500kNで1,282,000円。