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㈱ピーエス三菱のPCグラウト充てん不足部の新しい補修工法
「リパッシブ工法」 ~塩化物イオンにより腐食したPC鋼材を延命化可能!~

リパッシブ工法

KeyPoint

  • 亜硝酸リチウム水溶液を注入することで、塩化物イオンを無害化
  • PCグラウト充てん不足部の隅々まで補修可能
  • 神戸大学森川教授と共同開発した新工法
カテゴリー
NETIS登録番号KT-120108-A
商品リンクhttp://www.psmic.co.jp/gijyutu/maint/method/re-passive.html
公開日:2015.05.02

 近年、既設ポストテンション方式PC橋のグラウト充てん不足部へ凍結防止材に起因する塩化物イオンが侵入し、構造安全性を確保する上で非常に重要なPC鋼材の著しい腐食や破断が報告されている。リパッシブ工法は、㈱ピーエス三菱と神戸大学森川教授が共同で開発したPCグラウト充てん不足部の新しい補修工法。グラウト注入前に亜硝酸リチウム水溶液を注入し内部の塩化物イオンを無害化し、その後、亜硝酸リチウムを添加した補修材を隅々にまで充てんするできることが特徴。数々の実験で、従来のグラウト再注入工法では十分な補修効果を得ることができない腐食したPC鋼材に対しても腐食抑制効果が得られることが確認され、H25年度のプレストレストコンクリート工学会賞(技術開発部門)を受賞。現在までに既設PC橋の長寿命化工事13件に採用されている。
 同社は、既設PC橋の更なる長寿命化へ向けて、積極的に適用を図っていく方針だ。

 主な施工手順は以下の通り。
1.事前調査工
2.通期確認工
3.注入準備工
4.亜硝酸リチウム水溶液注入工
5.亜硝酸リチウム添加補修材充てん工
6.後処理工

PC鋼材表面の塩化物イオンの有無や、PC鋼材の腐食状況によって、適用グレードが選択できる。
施工費用は工事規模や施工条件により変わるが、標準的な費用(NETIS公表金額)は以下の通り
Hグレード:40%亜硝酸リチウム水溶液注入+亜硝酸リチウム添加補修材充てん  14.0万円/箇所
Mグレード:10%亜硝酸リチウム水溶液注入+亜硝酸リチウム無添加補修材充てん  11.7万円/箇所
Lグレード:亜硝酸リチウム無添加補修材充てん  8.0万円/箇所

施工実績

(主)泉塩釜線鼻毛橋外1橋橋梁耐震補強および補修工事
(主)西脇篠山線 緯度橋橋梁補修工事
平成24年度静清東部地区橋梁補修工事
一般国道237号 日高町 舟水橋補修外一連工事
平成25年度道路施設長寿命化対策事業(地債・橋梁補修)主要地方道路長井大江線野川橋橋梁補修工事
東北自動車道 赤川橋補修工事
(国)373号 馬場橋・宮山橋 橋梁補修工事
平成25年度 維持 第A-19号 琵琶湖大橋有料道路 吉身跨線橋補修補強工事
(一)二見港土山線 二見大橋橋梁補修工事
中国自動車道筒賀高架橋他5橋下部工補修工事
主要地方道 三次庄原線 道路災害防除 工事 橋梁補修工 施工 グラウト再注入工事
主要地方道 主田後川上線 清水橋橋梁補修工事
中間・筑前垣生間遠賀川B(上)橋桁修繕他

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担当者連絡先

株式会社ピーエス三菱 

技術本部技術部開発メンテナンスグループ 

鴨谷 知繁  

〒104-8215 東京都中央区晴海2-5-24 晴海センタービル3F

電話03-6385-8054 FAX 03-3536-6953

kamotani-t@psmic.co.jp

【ホームページ】http://www.psmic.co.jp/

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