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インタビュー詳細

新設橋梁20橋のうち16橋完成 4橋で上部工施工中

NEXCO東日本上信越道4車線化事業 年内に約8割の4車線化が完了

東日本高速道路株式会社
新潟支社
信越工事事務所長
川嵜 裕二 氏

太田切川橋 アーチ桁をケーブルエレクション斜吊り工法で架設

 側径間は多軸台車による一括・横取り架設

 ――太田切川橋は

 川嵜 妙高高原IC~妙高SA間に位置する橋長259mの鋼逆ローゼ橋(アーチ支間長167m)となっています。アーチリブ基部を剛結した固定アーチを採用して、耐震性能の向上を図ったことが特徴です。



固定アーチを採用(井手迫瑞樹撮影)


 架設地付近の直下には国際石油開発帝石の天然ガスパイプラインが通っています。同パイプラインが送り出す天然ガスは、東京都の23区全世帯の消費量(全世帯数を450万戸、日当たり使用量1m3とした場合)に匹敵する巨大な量であり、基礎工施工中に損壊させれば大きな影響を与えてしまうため、事前の位置調査をしっかりと行うとともに、管理者とも調整を図りながら施工を行いました。

 上部工は、桁下に施工用道路がつくれないためにアーチ桁(中央径間)の架設ではケーブルクレーンを用いたケーブルエレクション斜吊り工法を採用しました。A1側に28.3m、A2側に33.3mの兼用鉄塔を配置してケーブルクレーンを設置、アーチ桁を斜吊りして支持しながら架設を行いました。ケーブルクレーン鉄塔間長は202.1m、バックスステイは最大91mです。アーチ桁および鉛直材と補剛桁の架設を完了し、現在は足場撤去中です。

 側径間(A1~A-A1、A-A2~A2)は多軸台車による一括・横取り架設を行っています。桁長は最大62.3mで、A1、A2後方の用地で地組みを行い、4軸×2台の多軸台車で運搬を行いました。



アーチ桁(中央径間)架設図


ケーブルエレクション斜吊り工法による架設


側径間は一括・横取り架設を行った


 安全面では、本橋では高圧送電線が平行していて、仮橋上のクレーンが一番近接していましたので、5m以上の離隔を取って施工しました。また、れいめい橋と同様にⅠ期線と近接しているころから、本橋でも防護ネットやレーザーバリアを設置しました。



防護ネットとレーザーバリア


 ――渋江川橋と矢代川橋も現在施工中ですが

 川嵜 両橋とも中郷IC~新井PA間に位置しています。渋江川橋は橋長181mのPC3径間連続ラーメン箱桁橋で、上部工を張出工法で架設中です。



渋江川橋


 矢代川橋は橋長140mのPC2径間連続ラーメン箱桁橋で、橋脚の基礎工形式がニューマチックケーソンとなっています。河川内の円柱橋脚で、Ⅰ期線ではオープンケーソンを採用しています。上部工は張出架設を進めております。



矢代川橋下部工/上部工施工


矢代川橋上部工施工


あらい高架橋 アーチ間に軽量盛土を充填

 4本のトンネルをスノーシェルターでつなぎ連続構造に

 ――ほかの構造物では

 川嵜 中郷IC~新井PA間にある橋長306mのあらい高架橋は、充腹アーチ橋(RC8径間連続充腹アーチ+鋼単純細幅箱桁)となっています。Ⅰ期線も充腹アーチ橋となっていて、形式を揃えました。Ⅰ期線との違いは、アーチ間にFCB(軽量盛土)を充填しています。これは上載荷重を少なくし、耐震性能を確保するためです。アーチ部の施工ではコンクリートの打ち込みを確実なものとするために、実物大供試体をヤード内に製作してコンクリート性状試験施工を行っています。また、コンクリートの締固め作業を確実に行うため、型枠に作業窓やバイブレーター挿入孔を多数設置する工夫をしました。



あらい高架橋 全景とアーチ部(右)


施工状況


 特色ある構造物としては、スノーシェルターがあります。新井PA~上越高田IC間では、天神堂トンネル(537m)、鮫ヶ尾トンネル(385m)、宮内トンネル(371m)、観音平トンネル(533m)と4本のトンネルが連続していますが、各トンネル間を亜鉛アルミ合金メッキを施した鋼製シェルターでつないで延長約2.2kmの4トンネルを繋いだ構造としています。各トンネル間の延長が短く、堆雪ヤードの確保が困難で除雪作業に影響が出るため、トンネル間にシェルターを設置し1本のトンネルとする構造を採用しました。



スノーシェルター