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インタビュー詳細

点検データの精緻化を図り、保全業務の効率化に取り組む

NEXCO西日本長崎高速道路事務所 長崎自動車道4車線化事業が進捗

西日本高速道路株式会社
九州支社
長崎高速道路事務所 所長
大塚 弘雅 氏

 西日本高速道路株式会社九州支社長崎高速道路事務所では、暫定2車線となっている長崎自動車道(以下「長崎道」)の長崎多良見IC~長崎芒塚(すすきづか)IC間8.3kmと長崎芒塚IC~長崎IC間3.0kmの4車線化事業と、木場スマートICの新設事業を進めている。安全性と定時性の確保への期待が大きい4車線化と地域の活性化を目指す木場スマートICの進捗状況、および管内の保全事業への取り組みについて、大塚弘雅所長に聞いた。


長崎道の一部51.1kmと長崎バイパス15.1kmを管理

 管理延長のうち、約40%が構造部

 ――管内の概要からお願いします

 大塚所長 長崎道のうち、嬉野IC(IC含まず)から長崎ICまでの51.1kmと、一般有料道路長崎バイパスの15.1kmを管理しており、路線合計で66.2kmとなります。管内総延長のうち、土工部39.4km、橋梁部10.1km、トンネル部16.7kmとなっており、構造物比率は約40%となっています。



管内概要図(NEXCO西日本提供、以下注釈なきは同)


 長崎バイパスは昭和42年にⅠ期線が開通、平成3年にⅡ期線が開通しました。長崎道は昭和57年に大村IC~長崎多良見IC、平成2年に武雄北方IC~大村IC、平成16年に長崎多良見IC~長崎ICが開通しています。暫定2車線で開通した嬉野IC~東そのぎICは平成9年に4車線化されました。

 地形としては、長崎道は佐賀県境付近、大村湾PAと大村ICの間の松原バスストップ(BS)付近、長崎芒塚IC付近の標高が高くて約130m、逆に低いのは諫早IC付近になります。長崎バイパスでは、前岳トンネル付近の標高が約230mと高くなっています。気候は温暖ですが、冬季において強い寒気が南下した場合には降雪があり、標高が高いところでは降雪量も多く、安全確保に留意しています。

 ――交通量は

 大塚 長崎道では、大村IC~諫早ICが最も多い区間で26,800台/日(平成28年度)です。長崎バイパスは長崎市内と諫早市などを結び生活に密着した道路にもなっており、区間最大は34,100台/日(平成28年度)となっています。


木場スマートICは工事最盛期を迎える

 高次医療への貢献も期待

 ――施工中の事業を教えてください

 大塚 木場スマートIC(SIC)の新設事業と、長崎道の暫定2車線区間の4車線化事業を行っています。

 木場SICは、下り線の木場PAを活用したSICで、大村市の市道を介して国道34号や県道とともにネットワークを形成し、大村市域へのアクセス性が向上します。周辺の宅地化が進んでいる土地利用の状況から片側集約型のインター形式を採用しています。平成25年1月に現地着手し、平成29年度末の完成を目指して施工中です。



木場SIC事業概要


 ――木場SIC供用後の効果と期待については

 大塚 木場SICの開通で、特に長崎市をはじめとする長崎県南部の地域から大村市域へのアクセス性が高まり、産業や経済など地域の活性化が期待されています。

 また、木場SICから数分の距離に長崎県の高次医療を担う機関のひとつ、長崎医療センターがあり、各病院から重篤患者の二次搬送などを行っています。現在は長崎道の緊急開口部が使用されていますが、木場SICの供用によりアクセス性が改善し、高次医療に対する貢献も期待されています。


長崎道で進む4車線化事業

 ――4車線化事業について教えてください

 大塚 平成24年4月に事業許可をいただいた長崎多良見IC~長崎芒塚ICの8.3kmと、平成28年6月に事業許可をいただいた長崎芒塚IC~長崎ICの3.0kmの合計11.3kmについて事業を行っています。長崎多良見IC~長崎芒塚ICは平成30年度、長崎芒塚IC~長崎ICは平成33年度末の4車線化の完了を目指して工事を実施しているところです。

 当該長崎多良見IC~長崎芒塚IC~長崎IC間は山地部に位置し構造物比率約76%となっており、その中でもトンネルが4本、6.6km(58%)となっています。



4車線化事業概要


 ――4車線実現で期待するところは

 大塚 暫定2車線での交通事故対策が大きな課題の一つでしたので、その改善になります。4車線化が実現することで、交通事故による通行止めが減り、定時性の確保も期待できます。本来、高速道路が持っている機能である安全性と定時性が強化されるわけです。また、日本でクルーズ船の寄港が最も多いのが博多港で、その次が長崎港です。年ごとにクルーズ船の寄港が多くなっていて、定時性と安全性の確保により交流人口の増加など、観光面でも一助となると思います。