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インタビュー詳細

閼伽流山トンネルリニューアル工事では交通規制方法の工夫と検討を行う

NEXCO東日本関東支社 積雪寒冷地域を中心にリニューアルプロジェクトを進める

東日本高速道路株式会社
関東支社
管理事業部長
金田 泰明 氏

 東日本高速道路関東支社の管理総延長は1,373kmで、2,636橋梁とトンネル273チューブを管理している。管内では舗装路面の補修が最も多い案件となっているが、凍結防止剤散布の影響などによる構造物の損傷対策としてのリニューアルプロジェクトにも力を注いでいる。都市部から積雪寒冷地域まで幅広いエリアを管理する関東支社の取り組みについて金田泰明管理事業部長に聞いた。


高速道路10路線と一般有料道路10路線の総延長1,373kmを管理

 安全と安心の確保のために点検から補修までのサイクルを確実に回す

 ――管理エリアの概要からお願いします

 金田部長 関東支社は、関東1都6県に長野県を加えた高速道路10路線と一般有料道路10路線の合計20路線を管理しています。平成29年3月末時点での管理総延長は1,373kmです。



管内エリア図(注釈がないものはNEXCO東日本関東支社提供/以下同)


 ――管理方針をお教えください

 金田 高速道路等の管理事業では、お客さまの安全と安心の確保が重要かつ大前提となります。管内には重交通路線の多い都市部と比較的交通量の少ない郊外部、海岸沿いと山間部、積雪寒冷地域があり、それぞれの特性に応じた管理を行っています。

 交通量の多い都市近郊は工事を行えば必ず渋滞が発生しますので、工事にともなう交通規制の時間帯を制限するなど、お客さまに極力影響しない方法を採用することを心掛けています。郊外部では、週末になると交通が集中し、東北道や関越道、常磐道といった主要路線で渋滞が発生しています。そのため、付加車線設置などのハード対策や、ペースメーカーライトによるソフト的な渋滞緩和対策など、円滑な交通確保を図ることを中心とした渋滞対策事業に取り組んでいます。積雪寒冷地域では、凍結防止剤の影響による構造物の損傷が著しく、その対策として「高速道路リニューアルプロジェクト」(大規模更新・修繕事業)に力を入れて進めています。

 休憩施設の改修など快適で便利な高速道路の実現にも取り組んでいきますが、高速道路全体の安全、安心を守ることを第一に、各施策を進めていきたいと考えています。

 ――安全、安心を守るために重要なことは

 金田 管理事業の基本となる構造物や諸設備の点検を適切に行い、その結果を評価して、評価に対する補修を計画的に実施していくことが重要です。当社をはじめ各高速道路会社では、これまでも点検と定期補修を進めてきましたが、各自治体でもそのようなサイクルを回す意識が高まってきていると感じています。当社の道路上を跨ぐオーバーブリッジの点検・補修について各自治体と調整を行いながら進めるなど、これまで進まなかったものが徐々に進み始めています。しかしながら、予算確保が厳しいなどの各自治体ならではの課題があるのも現実です。計画→点検→評価→補修というPDCAサイクルは、管理としては基本的なことですので、確実に回していきたいと考えています。これはNEXCO東日本全体の考えでもあり、現地の道路資産の保全計画を1年に1回取りまとめて本社に説明するようになっています。

 高速道路の老朽化対策として、構造物のはく落対策工事や橋梁補修工事などのリニューアル工事に関わることが非常に多くありますが、こちらも確実に進めています。

 最近、関東支社管内で最も多い案件は、お客さまサービスに直結する舗装路面関係が挙げられます。特にインターチェンジのランプ部は車線が1車線であることが多いため、交通規制が非常にかけにくく、施工もしづらい場所ですが、舗装路面の補修による走行の安全性、快適性の改善に力を入れています。また、本線の舗装補修工事についても、工事規模を大きくして複数年の工期設定にて発注することで、切れ間なくお客さまに走行の安全性と快適性を提供できるよう進めています。

 ――支社と各管理事務所の連携や関係性は

 金田 現場の最前線となる管理事務所は、支社管内に計14事務所あります。支社としては管理事務所の支援に徹することが肝要だと考えております。管理事務所には、現場で実際にものを見て考え、判断し、補修やメンテナンス作業を行っている方々がおりますので、支社はその人達が現場で様々なことを実施する際の支援とフォローを行っていきます。例えば各管理事務所で技術的な諸課題が出てきたときには支社が課題解決のために支援し、効率化や統一的対応のために各管理事務所の横串を通すことを行っていきます。