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インタビュー詳細

調査・診断だけでなく解析、補修・補強設計および施工計画まで一気通貫できるシステムが売り

CORE技術研究所 真鍋英規社長インタビュー

株式会社CORE技術研究所
代表取締役社長
真鍋 英規 氏

前期の売上高は10億円超

 今後は「調査~設計」分野を大きくしたい

 ――現在の売り上げ構成は

 真鍋 昨期の売上高は10億円を超えました。1期目が2億1,000万円、2期目が4億8,000万円、3期目が7億9,000万円と推移しています。業務内訳は前期が点検26%、調査が35%、調査~設計が25%、解析やそのほか設計などが14%ほどとなっています。今後は「調査~設計」分野を大きくし、比率にして50%程度まで拡大させたいと思っています。

 ――目標の達成に必要なことは

 真鍋 営業活動の強化です。今まではいわゆる電話待ち営業でしたが、今後は当社の技術力を前面に出して積極的に営業を推進していきます。そのため今期から営業部を立ち上げました。また、作業の効率化を図るために、開発室も新設しました。そこにはシステムエンジニアを置いて業務の効率化を図るためのIOTを駆使した業態に変えていきます。

 ――CORE技術研究所の売りにしたい技術力とは

 真鍋 PCの維持管理、設計・施工が分かるのは中立的な立場としては、うちが一番ではないかと自負しています。付随して調査、非破壊検査技術を売りにします。例えば超音波トモグラフィによるコンクリート内部の可視化です。コンクリート構造物の内部の損傷を正確に発見できる技術であり、鋼板接着補強RC床版内部コンクリートの劣化度調査にも使うことができます。それ以外には調査・診断だけでなく解析、補修・補強設計および施工計画まで一気通貫できるシステムも売りにしていきます。もちろん高度なFEM非線形解析、時間依存性解析、温度解析なども得意としています。




アンカーセンシング


各種グラウト調査方法 ①CCDカメラ


各種グラウト調査方法 ②インパクトエコー/③削孔調査


 

新材料 「Power Healing」と「Crackey」を展開

 漏水補修用途および簡易ひび割れ補修材

 ――材料の面でも新技術開発に熱心ですね

 真鍋 東京大学生産技術研究所、東京地下鉄、SERIC JAPANと自己治癒(セルフヒーリング)機能を有する補修材料の適用を提案しています。2つの手法があり、1つは漏水補修材料「Power-Healing」です。漏水補修時に使用する止水材、急結材、断面修復材料にひび割れ自己治癒機能が付加されているものです。地下鉄トンネル環境下での実績もあります。もう1つは簡易ひび割れ補修材「Crackey」です。0.2mm以下程度の軽微なひび割れに対して、簡易に補修することができるスティック状の補修材料です。点検や調査時に、簡易な補修が合わせられます。


漏水補修材料「Power-Healing」

 さらには、超高強度繊維補強モルタル「J-THIFCOM」(詳細はリンク先)も積極的に提案するとともに、親油性補修材料の開発も進めています。


J-THIFCOM

 こうした技術を展開することで来季の売り上げは12億円までもっていきたいですね。

 ――鋼橋分野には飛び込んでいかないのですか

 真鍋 鋼橋については点検や補修設計など既に業務を受注して成果を収めています。PCのように突っ込んだ提案ができるまでには至っていませんが、チャンスがあれば鋼桁の外ケーブル補強などPCの要素技術を援用した設計も行っていきたいと考えています。

 ――中長期的な経営目標は

 真鍋 今後10年で従業員100人、売上20億円を達成したいと考えています。そのために必要なのが先ほど申し上げたセルフヒーリングを含め新技術の確立です。また、作業の効率化も図るべく、点検調書や解析データのアシストおよび自動化などコンピューターで代用できるところを整備することにより、一人当たりの業務量も低減していきます。その延長でAIにも取り組んでいく必要があると考えています。

 ――目視・打音点検の高度化や特殊高所技術の活用などハードウェア的な強化は考えませんか

 真鍋 それはもう場数を踏ますしかありません。幸いにして当社には点検のベテランが多数在籍しています。若手を現場でOJTすることで、現場の面白さを理解させ、成長させて点検ができるメンバーを充実させたいですね。また部分最適・全体不適格の対策を提案することのないように座学講習を積極的に行い、理論を習得させます。また、当社には新設の橋梁設計を得意とする部隊もいますので、そこで技術研修させることで、上手に教育していきたいと考えています。技術開発の分野では、大学等で積極的に共同研究を行っております。その甲斐あってか、本年度、技術課長の小椋紀彦が第12回アセットエンジニアリング世界会議において論文「Effcient evalution of internal concrete damage of steel plate RC slabs」を発表し、阪神高速道路、京都大学の執筆者と共同で最優秀賞を受賞しました。邦題は「鋼板接着補強RC床版の内部コンクリート劣化状態の効果的な評価方法」です。

 ――海外にも打って出るのですか

 真鍋 近い将来出て行きます。現在、視野に入れて準備しています。

 ――ありがとうございました

(2018年1月1日掲載)