道路構造物ジャーナルNET

白鳥大橋補修も佳境 室蘭新道耐候性鋼材橋を補修

室蘭開建 台風10号復旧、日高自動車で大型構造物が進捗

国土交通省
北海道開発局
室蘭開発建設部長

平野 令緒

公開日:2017.11.16

門別厚賀道路と厚賀静内道路が進捗
 長大橋続々、最大は節婦川橋

 ――進捗中の事業路線の目的と概要、構造物の比率を教えて下さい。日高自動車道から教えて下さい
 平野 日高自動車道から申し上げますと門別厚賀道路と厚賀静内道路が進んでいます。
 門別厚賀道路は国際拠点港湾である苫小牧港と拠点空港である新千歳空港などへの物流の効率化を目的に建設を進めている延長20.0kmの自動車専用道路です。平成24年3月に日高富川IC~日高門別IC間5.8kmは供用済みで、現在はその先の日高厚賀ICまでの14.2kmの建設を進めています。事業進捗率は平成28年度末で71%となっています。
 構造物比率は約20%です。未供用区間には橋梁が6橋、トンネルが2箇所あります。
 ――主な構造物は
 平野 清畠橋があります。橋長212.8m、幅員10.5mの3径間連続細幅箱桁橋です。現在は今年度の供用に向けて橋面工や舗装工を施工しています。特長としては下部工に中空壁式ニューマチックケーソンを採用しています。


清畠橋の作業状況

清畠橋の現況

 ――日高自動車道の厚賀静内道路は。主な構造物の状況もあわせて教えて下さい
 平野 門別厚賀道路の先、日高厚賀ICから新ひだか町の静内IC(仮称)までの間で建設を進めている延長16.2kmの自動車専用道路です。平成28年度末時点の事業進捗率は18%です。急峻な地形のため、構造物比率は約40%となっています。主な構造物としては大狩部トンネル(延長2,151m、幅員12.0m、NATM)、大狩部橋(橋長261m、幅員12m、5径間連続PCラーメン箱桁)、節婦川橋(335.4m、12m、5径間連続PCラーメン箱桁)、大節婦川橋(555m、12m、7径間連続PC箱桁)、稲荷川橋(103.9m、12m、2径間連続PCラーメン箱桁)、神山川橋(144m、12m、2径間連続PCラーメン箱桁)があります。大狩部トンネルは3月から掘進を始めており、補助工法としてはAGFを用いています。現在は241m(10月20日時点)まで掘進しています(※工期は平成33年3月26日)。大狩部橋は下部工を完了しており、上部工に着手すべく先日入札を行いました。節婦川橋は下部工を施工中です。その他は未着手です。


大狩部トンネルの掘進状況

大狩部橋の施工状況

節婦川橋の施工状況

緑跨線橋を架け替えて全面4車線化
 道央道苫小牧中央IC(仮称)の供用に間に合わせる

 ――国道36号白老拡幅は
 平野 観光シーズンの渋滞解消により、地域振興に貢献するとともに、平成32年4月に開設予定の民族共生象徴空間へのアクセス性向上や、国際拠点港湾間の連結強化、円滑で安全な物流の確保による企業活動の支援を目的として今年度事業化した延長4.8kmの4車線拡幅事業です。
 構造物比率は約1%で2橋を予定しています。いずれも設計中です。
 ――国道276号緑跨線橋架け替えは
 平野 同橋は苫小牧駅にほど近い箇所にあるJRを跨ぐ跨線橋ですが、下部工の耐震性能が足りないことや現道の幅員が狭く、交通渋滞を招いています。これを改善するため、全面4車線化に対応した橋梁に架け替えるものです。北海道が進めている道央道苫小牧中央IC(仮称)の供用までに間に合わせるよう、今年の12月から全面通行止めで施工する予定です。橋長72m、幅員23.8mの3径間連続鋼床版鈑桁橋です。現在は準備工を施工中です。
 ――国道453号蟠渓道路は
 平野 伊達市大滝区から壮瞥町を結ぶ路線の落石、土砂崩落等の通行規制区間、危険箇所及び現道隘路区間の解消を図ることなどを目的とした延長5.4kmの一次改築事業です。既に伊達市大滝区側2.5kmは供用しており、現在は壮瞥町側の残りの区間を施工中です。事業進捗率は平成28年度末で81%(全体区間延長比率)に達しています。構造物比率は約7%です。主な構造物としては、白水橋(橋長36m、幅員9m、単純PCコンポ橋)があります。もう一橋の長流川橋は設計中です。

全てのコンクリート橋でエポキシ樹脂塗装鉄筋を採用
 表面含浸材も独自規定に従い塗布し、高耐久化図る

 ――鋼橋・コンクリート橋問わず防食で工夫していることは
 平野 鋼橋は従来の重防食塗装で対応しています。コンクリート構造物については、全ての橋梁で、エポキシ樹脂塗装鉄筋を採用するとともに、表面含浸材を北海道開発局の独自の規定に従って塗布し、高耐久化を図っています。

大狩部トンネル 道内国道初の掘削断面積100㎡超え
 緑跨線橋架替 1日当たりの実施工時間は2時間40分

 ――特徴ある構造物は。まずトンネルについて教えて下さい
 平野 厚賀静内道路の大狩部トンネルがあります。厚賀静内道路は完成2車線での整備を進めています。そのため(対面交通を前提としたトンネルを掘ることになり)道内の国道で初めて掘削断面積100㎡を超す大断面トンネルになります。5箇年国債で建設を進めています。現地は堆積岩の地層で、掘削面積を減らすために通常のトンネルより扁平形状をしており、局所的な変位や大変位が生じる可能性があるため大型のトンネル機械を用い、より早期に支保構造を構築し、変位の抑制をしています。
 ――橋梁について特徴ある現場は
 平野 緑跨線橋の架け替えです。同橋はJR室蘭本線に架かる橋梁であることから、既設上部工の撤去および新橋架設などの作業は、施工時間が深夜のき電停止から始発までの約2時間40分程度に限定されます。また、総合病院などの隣接個所であることから、騒音・振動対策に一層の留意が必要です。施工の一部はJR北海道に委託します。


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