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インタビュー詳細

付加価値を付けた新技術を開発

中井商工 遊間止水材の性能をさらに高める

中井商工株式会社
(技術担当)執行役員
丸田 光政 氏

 中井商工は橋梁伸縮装置周りの止水材の製作や施工などを中心に年間24億円前後の売上を計上している。今後は新しい技術の開発や既存製品の改良を行うことで、30億円前後に売上を伸ばしていく考えだ。同社が主力とする橋梁伸縮装置周りの非排水化市場は、年間市場がほぼ決まっているため、同分野の売上(年間12億円程度)を適切に維持しつつ、新しい分野の市場を開拓していく考えだ。新技術・新材料の開発状況、新市場の開拓、自社の将来を担う新人教育などを担当する同社の丸田光政・技術担当執行役員に詳細を聞いた。(井手迫瑞樹)


鋼橋ファブで橋梁のイロハを学ぶ

 設計会社を経て29歳で中井商工に入社

 ――まず、入社のいきさつから教えてください

 丸田 大阪工業大学には7年居まして(苦笑)、岡村宏一教授の研究室で平板の構造解析を研究していました。拾ってくれたのがとある鋼橋ファブの工事専門子会社でした。千葉に単身赴任になりまして東京ディズニーランドへ向かう首都高速道路湾岸線の江戸川付近の橋梁工事に携わっていた時に、中井商工の当時の役員と出会いました。工事会社では品川区の居木橋(JR大崎駅付近、目黒川渡河部に架かる橋梁)も担当しました。入社3年後に父が病気で伏せりまして大阪に戻ろうとしたのですが、当時は造船不況で鉄構部門も規模を縮小しており、大阪には席がありませんでした。そのため会社を辞めて、地元の大阪設計という設計会社に入社し、ゴルフ場内の道路の設計や擁壁設計、上下水道の設計を担当し、それを経て29歳の時に中井商工に転職しました。


執行役員として技術開発部門を担当

 新技術の開発、既存製品の改良を進める

 ――橋梁や設計で大きな下地があったわけですね。本社では技術開発や技術営業を長年担当してこられて、4月から執行役員になりましたが、現在の職掌は

 丸田 技術開発全般を担当しています。当部署は大阪本社、東京営業所、名古屋営業所という3つの部門に分かれていますが、その全体の開発を担当しています。開発部の主業務は新商品の開発と既存商品の付加価値向上です。開発商品が3~4年を経て市場に出回り、そこにさらにどう商品改良を行い、付加価値を付けていくか、これを業務の半分が占めます。

 その他に商品プレゼンも当部門が担当し、商品の技術的な面をしっかりと伝えられるようにしています。


社内教育機関としての性格も有する

 ――技術開発部門専従の従業員は何人ほどですか

 丸田 私を入れて4人です。2年前から新人を1~2人、技術部に3カ月間配属し、当社の技術の基礎を叩きこんでいます。内容はゴム、プラスチックなどの素材の学習や、中井商工の材料の工法の学習、工事方法の学習を1週間単位で教育し、発表させています。これで一通り学習した新人を営業や工事現場に派遣します。いわば教育的な部門としての役割も担っています。

 これは、ここ数年の新入社員の歩留まりの悪さに対する反省もあります。むかしは現場で学べとばかり、直ぐに外に出したものですが、現在の社員はそれでは納得しません。きちんと自分の会社の業務内容や製品を学習し、実地も含めて教育やフォローも行った上で外に出すことが、結局は会社にとって有益な人材を確保し、人手不足を解消する王道であると考え至りました。

 ――現在会社全体の人員は

 丸田 69人(派遣社員を含めると86人)です。技術開発5人のほか、営業が各拠点併せて20人、工事が30人、必ず現場状況を実測して当社の商品をコンサルタント段階で図面に入れるための補助設計部門が6人となっています。その他は総務経理などの人員です。